□flavor1 ニューアルバム『睡蓮の池を泳ぐ 』を泳ぐ oyakata
ニューアルバム「睡蓮の池を泳ぐ」は、静寂の中のリリスジムがテーマ。すごく静かな静かな世界をやりたかったんです。そしてそれとは逆にライブ感のある世界もやりたかった。この相反する2つが同時に共存してる不思議なアルバムになりました。今までのアルバムは飽きのこないようにとの意味もあって、わりとカッチリ作ってあるんです。リズムもクリックに合わせて正確に正確に と。演奏のテイクも面白みよりも、正確な方がよかった。でも今回は、全曲クリックはずして、のびのび!演奏もツッこんだり(テンポがね)ためたり走ったり、今までだとあり得ないかんじ満載(笑)特に「美しい人 」なんかはテイクワンです。(1回目の演奏という意味。普通、テイク3.4とか数十におよぶ場合も。映画と同じね)この曲はなんとなく頭にある程度で、一度も弾いたことなく、スタジオでちょっと練習がてらに弾いたら、それがたまらなくよかった。その後に数テイク録って、もちろん後の方がいい部分もあるんだけど、テイクワンの方が断然魅力的。出来はよくないが、かわいくて仕方ない我が息子的な愛らしさ。その愛らしさが「美しい人」とアルバム全体に漂ってます。
pianoという木の楽器
今までにもいろんなピアノに触れてましたが、今回は特にピアノが木という素材で出来てるという事を意識しました。それは風鈴を演奏にとりいれるようになって、ピアノがダイレクトにスピーカーから出てるというよりも、風鈴と一緒にまわりの空気が共鳴して、それをどう表現するかを深く考えたからかもしれませんし、またあるいは、ここ最近、環境問題について考える機会も多く、ピアノの材料である木の材質や、その木の生まれた土地、森のサイクルまで知る機会があったからかもしれません。 天然の素材で出来てるものですから、完成するまでに長い長い年月をかけてあります。その背景に触れた事で何かしら自分の中でリンクした部分があるようです。
そういう流れの中で、「このピアノでぜひレコーディングしたいな」と思うピアノとの出会がありました。しかしそこは完全防音ではなかった。以前ならノイズにも神経質になってましたが、今回は全然オッケー。録音中、救急車が通りすぎても気にしない。(通らなかったが。猫くらいは通ったかも。集中しててわからない)ペダルの音も、息づかいも、全部そのまま入ってます。 それも含めて今の自分自身がそのまま出せる貴重なアンサンブンですから。
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